◆このページは:無為な雑録です。(説明)
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メモ:
①
《容赦のない 神の領域へと
 行くぜ おまえだけに 逢うために》

ここで《容赦のない》が《神》に係るのか、《神の領域》に係るのかによって意味が異なる。前者なら容赦がないのは神であり、後者ならお互いに容赦をしない領域という意味も包含しうる。《非情なる本気こそが 俺たちの勇気だから》の先取り。

後者の場合、話者は自分が容赦なく向かっていく側だと認識していて、この認識のずれが《容赦のない》の帰属の揺れとして文法の水準に刻まれているとも読める。自分の容赦のなさだと思っているものが、実は相手の容赦のなさへの志向——容赦なく打ちのめされる場所に自ら向かうこと——であるという転倒。容赦がないのは誰なのか、相手なのか自分なのか、この問いが解決されないまま《行くぜ》という力強い宣言になだれ込む。

②
《友情あればこそ 今 本気で勝ちたい
 願い裏腹にちから 奪い取られても》

「奪い取る」という動詞には身体的な質感がある。「奪う」だけなら、持っているものを取られるという比較的抽象的な経験だが、「取る」が加わることで接触と引き剥がしの身体性が増す。身体に密着していたものを、何かが力ずくで引き剥がしていくという感覚。力は話者の身体に属していたもの、身体と一体だったものであり、それを「奪い取られる」のは身体の一部を引き剥がされるような経験になる。冒頭では身体の外側を覆っていたもの(風と時間=外部刺激・時間・規範)が消え、ここではさらに一段進んで、身体に属していたもの(力)が引き剥がされている。


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